「冒険」って何てステキでエキサイティングな言葉だろうか。
冒険は子供の頃の私の心をくすぐった。
小学校の頃、誰もいない山道や田畑を歩きまわっては冒険しているワクワク感で満たされていた。
冒険は未知の世界へ自分を導いてくれた。
初めて行く場所は、コロンブスがアメリカ大陸を発見した時のような気持ちで高ぶったものだ。
子供心に「大人になっても子供気持ちを持ち続けよう。冒険心を忘れない大人になろう」と思っていた。
月日は流れ、そんな私も大人になっていく。
思った通りに世の中はいかないこと、我慢すること、未来はつまらない今の延長という思いが私を満たす。
諦め、打算、世渡り上手、我慢することが大人になることを教えられる。
私も疑いもせずに「大人になるとはこういうもの」と言い聞かせる。
でも、でも、でも・・・子供のような思いで大人になることはできないのだろうか?
純粋に子供の気持ちで生きられないのだろうか?
心は子供、見た目や考え方は大人になれないのだろうか?
安定の人生を求めた結果、得たものもあるが、失ったものも多い。
人生の残りの時間、20~25年、失ったものを取りもどす旅に出たい。
いい歳をしてみっともないと思われたくないと思わなくてもいいと自分に許可を出したい。