会社に勤めて30年、その内のここ19年ほどは自分の本音をどこかに置いてしまっていたように思う。
心が死んでいた。周りにも、自分にも関心がなくなり心が冷めた状態になっていた。
会社が悪い。周囲が悪い。私は可哀そうな人。そんな諦めの気持ちがどんどん心をむしばんでいく。
お金のため、生活のため、そう思ってそんな自分の感情を置き去りにしてきた。
でも、いつも自分に襲い掛かる不安や不満が私に言う。「このままでいいのか?このまま死んで後悔しないのか?」と。
その言葉がさらに私を苦しめる。だからお酒でごまかし、自分の本心を見て見ぬふりをする。
無視された心はすさんでいく。心の扉は閉ざされた状態で何年も生きてきた。
人生の後半に差し掛かり、そんな傷ついた心や閉ざされた心を癒してあげたいと思う。
これからの人生、「自分を愛する」人生にしよう。
自分を労わり、自分を認め、自分を励まし、自分を信じ、自分に寄りそう・・・
私は、自分を本当の意味で愛することができるために生まれてきたのかもしれない。
自分を愛する生き方が出来た時に、本当の私の人生が始まる。そして、人生の目的を達成するのかもしれないと深く思う。