NLPのワークショップに「ポジションチェンジ」というものがあります。
ポジションチェンジは、1人2役を演じるワークです。
ポジションチェンジは以下のステップで行います。
①まず、椅子を2つ準備します。
②何かを伝えたいと思っている相手を対面の椅子に座っている姿をイメージします。
伝えたいことは、感謝したいこと、怒りの感情など何でもいいです。
普段、言えないことを伝えたいと思う相手をイメージします。
③自分が言いたいことを伝える
④自分自身を服を脱ぐようなイメージでその場において立ち上がり、中立(ニュートラル)な状態をつくります。←ここ大事、感情を引きずらないように・・・
⑤そして、相手の中に入っていきます。(あくまでもイメージ)
⑥その相手の姿勢、表情、話し方など、その人になりきって
椅子に座った自分に言いたいことを伝えます。
⑦相手から出て、自分の中に入って話しの内容を受け止めます。
こんな感じ・・・

私は、思い出すと夜も眠れないほどイライラして、大嫌いな相手に対し、「ポジションチェンジ」を行いました。
私『〇〇さん、私はあなたのこんな所が嫌いだ。何で私の神経をいらだたせることをするんだ!」
相手『あなたは、過剰に反応しすぎじゃないですか?私は、もっと冗談をいったり、会話をしたいと思っているだけなのに・・・』
こんなやり取りを1人2役で話していきます。
そんな感じで、自分と相手が話した言葉をノートに書き留めていきます。
ポジションチェンジを行いながら感じたことは、敵意を抱いていると思った相手が、実は私を高く評価しており、良い関係を築きたいと願っているということでした。
関係を悪くしているのは私の方であることに気づき、徐々に相手を受け入れることが出来るようになっていきました。
それからというもの関係は少しずつ改善し、以前のような敵対心は無くなっていきました。
「ポジションチェンジ」のワークを通して、怒りと敵対心を持っていた相手に対する私の感情が変化すると同時に、相手の私に対する態度、言動も変わってきました。
結局、“コミュニケーションの意味は相手の反応で分かる”のです。
私が今まで抱いていた“理解しない相手が悪い”という思いは、実は私のコミュニケーションの取り方に問題があったのです。
そのことに気づくことで、職場の人間関係が改善され、良い方向に向かっていると感じています。
以上です。