岐阜、北海道、三重、群馬への展開!
沖縄での研修とその後の取り組みが成功し、次は他のグループ会社でも同じ取り組みを行うことを約束し、私は次の目標に邁進しました。
人材育成プロジェクトに参加しているメンバーの出身会社でも同じような取り組みを開催しませんか?
と電話をしたり、メールを送ったりして反応を待ちました。
私の説明が下手でどんなことをするのか?をイメージできないようで、私が期待していたような反応がありませんでした。
それでも私は「一緒にすごいことをしよう!」と何度も語っていました。
「たまたま上手くいったのでは?」「沖縄の人たちだからできたのでは?」など無関心な人もいましたが、
私はきっと実現するという気持ちで誘い続け、まずは岐阜県関市の事業所での開催が決まりました。
その後、メンバーの賛同を得て、岐阜県美濃加茂市、石川県金沢市、長野県飯田市、
北海道函館市、三重県伊賀市、群馬県高崎市の事業所でCS向上への取り組みを実施することができました。
全国各地のグループ会社すべてというわけには行きませんでしたが、
沖縄でスタートした社員による自主的な取り組みを広げることができました。
あるグループ会社では、プロジェクトチームの結成当初は反対だった社長が、自店の社員の発表を聞き、最後の挨拶の中で
「感動した。このような研修と実践が伴った取り組みを行うチームであれば応援する」と皆の前で話してくれました。
この社長、グループ会社でも大きな力を持った方で、その時の発言により、私たちの活動が他のグループ会社への展開が
しやすくなりました。
また、別の社長は発表を聞いて感動し、その事業所に金一封を渡した後、管理職が集まる会議の場でも発表してほしい
という展開になりました。
ドライバー社員が管理職会議で発表することは前代未聞のことで、「現場の苦労と頑張りを管理職はもっと知るべき」という
社長の計らいでした。
その会議で発表した社員は、その発表を機にさらにやる気に火が付き、お客様から新規獲得に成功したとのことでした。
生きた実践型研修を目指して!
社員研修とは、単に講師が自己満足する場ではなく、社員の意欲を高め、それを成果に結びつけていくことです。
どんなに良い内容の研修を開催しても社員の行動に変化が生まれなければ成果につなげることはできません。
研修で学ぶ内容を実践で使うように支援し、フォローすることで結果に結びつきます。
そのフォロー体制や社員の成功体験を共有する仕組みを作ることが人材育成であると言えます。
研修後、社員が行動してくれるか?行動が成果に結びついたか?などを検証し、それが上手くいなかいようであれば
研修内容や方法またはフォロー体制の修正を行うことで生きた研修になっていきます。
研修自体は上手くいかなかった(講師の主観的感想)場合でも社員が実践し、成果につながる(客観的事実)ということもあります。
沖縄から他のグループ会社へ展開した約1年間は、私の研修スタイルを大きく変えるきっかけとなった出来事となりました。
しかし、裏ではチーム内での申告な問題点も発生していました。
私が、自分のやりたいことを強引に推し進めたことによる人間関係の歪みでした。
その時は、各社から喜んでもらえ評価されているのに、これらの動きに反対する人がいることが理解できませんでした。
それも同じチーム内に。その後、その確執が大きくなっていくことになったのでした。
今回はここまで