サブモダリティ】見方、聞き方、感じ方を変えてみる

私は会社の上司、同僚との人間関係でかなり悩んでいた時期があります。

なぜ私の言っていることが伝わらないのか、なぜこの人たちとの関係がうまくいかないのかと・・・

毎日、「相手のこんな所がダメだから」「あの人のこんな所が許せない」と人間関係がうまくいかない理由は「相手に問題があるから」と思っていました。
今思えば、私は悪くない、悪いのはすべてあなたたちと思っている人と付き合いたくないと思うのは当然のことだったと思います。

NLP(神経言語プログラミング)という学問の中に“コミュニケーションの意味は相手の反応で分かる”という言葉があります。

私の体験談から「サブモダリティ」の使い方を説明します。

当時の私は、プロジェクトチームの上司、メンバーと意見が対立し、
周囲の後ろ向きの意見に怒りがおさまらず、相手への攻撃心や敵対心が
強くなる一方で、冷静に相手を見ることが出来ない状態でした。

そんな時にNLPで学んだ「サブモダリティ」を使ってみよました。

サブモダリティとは、自分が周りの世界を
五感でどのような要素でとらえているかということ

これだけでは、ちょっと分かりずらいと思いますので私の例でお話します。

まず、私が好意を持っている人のサブモダリティを調べてみます。
私が好意を持ち、うまくコミュニケーションが取れている人を
イメージしてみると、その人はカラーで、明るく、はっきりと
上半身が見えます。音は低音の声でやさしい感じです。
距離は30cmほど離れていて、自分の目線よりもやや右下に見えます。
その人をイメージすると気持ちが落ち着き、笑顔になります。

逆に、私が苦手でいつも対立していた人物のサブモダリティは、
白黒で、暗い感じで、ぼんやりしていて、全身が見えます。
距離は1メートルほどで、目線の左上に見えます。
音は高温でキンキン声が聞こえてきます。


苦手で対立していた相手を好意を持っている相手のサブモダリティの
音、距離、色、明るさ、大きさに動かしてみると、
顔を思い出すと怒りが込み上げていた相手が、
そうでもない人に見えるようになってきました。

私は、苦手で嫌いな相手を嫌いモードのサブモダリティ
イメージしていたので、その人のことを思い出すたびに
嫌な思いになり、不愉快な気持ちになっていきます。
その結果、その人をどんどん苦手で嫌いになっていきました。

結局、苦手だ、嫌いだという思いを自分自身で強化し、
その相手との関係をさらに悪化させていただけなのです。
原因は私の中にあるということですね。

サブモダリティでわかることは、私のコミュニケーションのクセが
私の人間関係を窮屈なものにしていたということ。

実際、サブモダリティを変化させることで、あ~ら不思議
今まで顔を見るだけでもムカムカしていた感情はなくなり、
そんなに気にならなくなりました。
そうなると相手の私への態度もだんだん変わってきたのです。

コミュニケーションの意味は相手の反応でわかるということを
体験を通じてわかった瞬間でした。

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