【目標と問題】アウトカムモデル

私は、会社で社員研修に携わっていいます。
研修では、1人ひとりのアウトカム(目標)を明確にすることが
大切になってきます。
NLPを知る前までの私は、目標とは前向きでポジティブなもの
問題点など否定的なことは排除し、目標に向かってまっしぐらに
突き進むことこそ「目標」だと考えていました。

しかし、NLPのアウトカムモデルという考え方は違いました。
アウトカムと問題は表裏一体であり、目標があるから問題が生まれるもの。
問題を解決することが目標達成することであるというのです。
この考えに私は目からウロコでした。

たしかに高い目標を掲げれば掲げるほど問題も大きくなります。
問題をたくさん抱えているというのは、実は高い目標を設定していることの
裏返しであるということは納得でした。

社員の中には「私の職場には問題だらけです」という人がいます。
一方で「私の職場には問題はありません」ろいう人もいます。

同じ職場で働いていても「問題だらけ」と「問題なし」という二つに考えがあります。くわしく聞いてみるとどちらも正しいのです。
何が違うかというと目標に違いがあるのです。
「問題だらけ」という人は、職場はこうあるべきだという高い理想や目標があり、その基準に達していないと問題だと認識してしまうのです。
「問題なし」という人は、職場とはこんなものだと過大な期待を抱いていないのかもしれません。
過剰に問題ばかりを意識するのも険悪な雰囲気の原因にもなりますが、
ぬるま湯の中で危機感のない社員ばかりもそれこそ問題でしょう。

大切なのは「問題」の裏側には、「目標」があるということ。
目標ををもっている人には必ず「問題」がつきまとうということ。

問題があるということは目標を達成したいと思っている証拠であり、
目標を持った瞬間に問題はついて回るのです。

社員研修の中で問題意識を持っている人には、問題に焦点を当てる質問(カウンセリングメソッド・Ⅱ)でアウトカムを明確にしていきます。
逆にアウトカムに向かって取り組んでいる人には、目標に焦点を当てる質問(カウンセリングメソッド・Ⅰ)で目標達成のための問題を明確にします。

目標があるから問題を抱えるし、問題を抱えている人は目標に向かっているからというアウトカムモデルは、人生のさまざまな問題解決につながる考え方であるといえるでしょう。

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