変革はリーダーから!
ドライバー教育に携わってから九州と大阪の事業所を回りつつ、いろんなドライバーの横乗りをしながら思ったことは、
『やはり組織を変革するにはリーダーの存在が不可欠』ということでした。
月1回、2泊3日の新人研修も軌道に乗り、その間に次の研修プログラムの企画を練っていました。
リーダー研修の開催です。
中途であろうと新入社員は、まっさらな状態ですから、会社の方針や想いを伝えると一生懸命に頑張ってくれるものです。
しかし、現場に戻って先輩たちのやる気のない姿や会社への批判的な言葉を聞くと、一気に悪い方に染まってしまいます。
もちろんすべての人がそうではなく、新人の方が2~3年でリーダーになって現場を引っ張ってくれる人もいました。
そんな新人研修を得てリーダーになった事業所の組織は、良い方向へと社員を引っ張ってくれる頼もしい存在へと成長します。
それほどリーダーの存在は大きいのです。
まして会社が危機的状況であれば、リーダー次第で会社の命運も決まります。
リーダーには、組織を変える原動力になってもらいたい存在ですから、
年功序列でなったリーダーではなく、私が現場を回って『この人!』と思った人を研修に呼ぶようにしました。
もちろん年功序列でなったリーダーの方々にも素晴らしい方はいました。
私が研修に召集したリーダーの基準は、
①熱い思いがあること。
会社や上司への不満も2種類あります。
単に文句を言うだけの人と現状をよくしたいと思っている人。
文句や不満も熱い思いや情熱からでた内容は、聞いていてもわかります。
②お客様のことを優先する人。
会社はお客様によって成り立っており、お客様が最優先です。
上司優先、会社都合優先の人はリーダーとしての目線がずれてしまうのです。
この2つのみです。
また、リーダー研修で何かを教えるというスタンスではなく、
いかにやる気(モチベーション)に火をつけるかということになります。
リーダー研修の企画をいろいろと考えた結果、5泊6日の研修にしました。
親会社で模範的なリーダーに帯同してリーダーの考え方や仕事について実際に体験するという研修です。
夜は、その日の出来事や感じたこと言いあい、自社に不足していることは無いかを話し合いました。
最初は嫌がっていたリーダーが研修が進むとともに意欲的になり、現場を変える使命に燃えて各事業所に戻っていきました。
”百聞は一見にしかず”と言いますが、まさに体験に勝るものはないと思います。
その後、リーダー研修を終えて戻ったリーダーたちの活躍ぶりを
たくさん聞くことになります。
その活躍ぶりは次回に。。。