【和解】全力で話せば分かり合える

想いを伝える!

会社が倒産の危機であり、ボーナスはなし、社員の早期退職で人員削減

給与は一律6%カットなど・・・さまざまなリストラ策を打ち出されて、社員のやる気はどんどん下がり、

『こんな会社にした経営者は責任をとれ』と従業員の不満は溜まる一方でした。

そんな大変な状況の中で私がドライバー教育担当者になりました・・・と

事業所を回っても社員の目は厳しく、『お前は誰なの?本社から来て何の用事?』と冷たい扱いを受けました。

そんな社員を夜、集めて私の思いを伝えて回ります。

『たしかに今、会社は大変な状況で倒産するかもしれない。

もし、不満ばかりで何もしなければその通りになるだろう。

だが、何とかしようと思う社員がいたら、きっと会社は大丈夫だ。

私は会社を変えようと思っている。一緒に会社を変えてみないか。』

そんな話しを全力で話しました。

ここまで追い込まれた本気で話すしかない。

内心、ドキドキしながら作業終了後に集まってくれた社員に精一杯話しました。

会議室や食堂、小さな応接室などで毎日、九州各地の事業所を回って話しました。

鹿児島の営業所に行った時のことを今でも思い出します。

会社内で鹿児島の営業所は、もっとも大変な場所でした。

過激な従業員がいて、労働組合を使って会社ともめることで有名でした。

私もその話しを聞いていたので、鹿児島に行くときは不安でいっぱいでした。

その時、私はモーセがエジプトで奴隷になっていたユダヤ人を、約束の地に引き連れていった物語を思い出し、自分を駆り立てます。

『私も今の状況から従業員を脱出させる使命をもったリーダーなのだ!

おじけづくことなく、堂々と話しをしよう!』

そう自分に言い聞かせて全力で想いを話せしたとき、最初はイヤイヤ集まっていた人たちが真剣な目つきになり、

最後は拍手が沸き起こりました。

『感動した』『一緒に会社を変えていこう』と言ってくれて感動しました。

自分の私利私欲ではなく、覚悟をもって想いを伝えたら、

分かってもらえると思った出来事でした。

今回はここまで

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