リーダーが現場変革の原動力に!
会社が大きく変わるとき、職場のあちこちで小さな変革が起きているものです。
リーダー研修を受講したリーダーたちは、それぞれに職場に戻って取り組みたい目標を掲げて帰りました。
ある人は「お客様から良い評価をいただくためにメンバー全員の身だしなみを整える」ことであったり、
「チームのメンバーでミーティングを開催し、コミュニケーションを深めたい」というリーダーがいたり。
「全員で売上を上げるために営業力を向上させる」
「安全運転を全員で意識する」など、それぞれの職場に抱えている問題点に対し、それぞれの目標設定を宣言しました。
研修の時に社員のやる気は一時的に高まり、意気揚々と職場に帰ったものの、2~3日もすれば元の状態に戻ることとくあることです。
でも約1週間の間、寝食を共にし、夜遅くまで仕事のこと、会社のこと、自分の人生のことを語り合った仲間との約束は
単に仕事上の義務を超えた”生き方”ともいえる変化を各自にもたらしたのでしょう。
リーダーたちの変化や職場での変革のようすが、あちこちの職場から聞こえてくるようになりました。
時には「あまりの変貌ぶりに他のメンバーが戸惑っている」
「少しやりすぎ」という声もありましたが、
「今までとは別人のようななってリーダーシップを発揮している」という
所属長からの反応がたくさん寄せられました。
リーダー研修は、月に1回開催していましたから、同じ思いの仲間が少しずつ増えるにつれ職場が
どんどん良い方向に変わっていきました。
今まで「もう会社は倒産するかも」と意気消沈いた人たちがこの職場で働く喜びを見出していったのです。
社員一人ひとりが元気になれば、職場が元気になり、最終的に会社も元気になっていきます。
社長が話されていた消えかけた火種を探して息を吹きかけたとき、再び大きな炎となって燃えていったのです。
会社に何十年も勤めている中で仕事にやりがいを感じ、自分が何かの功績を残せることができるほどの喜びはないでしょう。
もちろんある程度の収入は必要ですし、これだけ残業したからとか、努力に見合うだけの報酬を求めるのは当然でしょう。
しかし、人はそれだけでは本当の幸せを感じることはできないものです。
仕事へのやりがい、誇り、達成感は自分の生きた証にもなるのです。
私は、33歳からドライバー教育に携わってからの2年間ほどで、仕事の喜びを心の底から味わうことができました。
それは、私が何を成したかよりもリーダーたちの活躍を見聞きするときにより深く感じたものです。
当時、出会った人たち、話した内容、夜中まで語り合った場所、熱い思いを
ぶつけあった仲間たちは、今でも忘れることのできない宝物です。
そんな時間を熱いリーダーたちと共に過ごすことができたことは
生涯忘れることができません。
今回はここまで。